秩父英里さんインタビュー公開!!
Q.当社と出会ったきっかけ、初めて出会った時の印象などを教えてください。
最初の出会いは、私のインスタグラムの投稿に「いいね」をしていただいたこと。「いいね」の数に驚きながらアカウントを調べてみると、ロゴに見覚えがありました。「あ、よく見る赤い自動販売機の会社だ!」と。ちょうどアメリカ・ボストンのバークリー音楽大学を卒業し、コロナの影響で日本に帰国したものの先が見えない中で音楽家の道を歩み始めていた矢先でしたから、親しみのある地元企業さんからの「いいね」にあたたかさを感じ、私からメッセージを送りました。海外からの帰国後ということもあり「日本では自動販売機がどこにでもあって、冷たい、あたたか〜い飲み物がいつでも買えることがありがたい」という再発見的なことや日頃の感謝もお伝えしたと思います。その後、お返事をいただき、会社にお招きいただくことになりました。想定外の出来事だったのでそわそわした気持ちでお邪魔しました。そこで直接お話をして、芸術の話などでも盛り上がり、CMやポスターのお話をいただいて、現在に至ります。
「いいね」が押された経緯については後から知りましたが、当時取り組んでいた私のプロジェクト(2020年7月に青葉の風テラスで行われた組曲「Sound Map ←2020→ Sendai」の初演ライブ。https://youtu.be/DGHYHunrbG4?si=gE4sRn8ObSwRbPIB 動画はこちら→)がテレビの情報番組で取り上げられているところを、社長さんや常務さんも見てくださっていたようです。タイミングや行動が少しでもずれていたら会うことはなかったのかもしれないと思うと、不思議なご縁だなと感じます。
Q.CMや自販機ポスターになることにより、周りからの反響はありましたか?
まず、サン・ベンディング東北さんに関わらせていただくようになってから、至る所で赤い自動販売機を目にするようになりました。街中はもちろん、郊外にまで「こんなところにまで!」「こんなに多かったんだ」と驚きましたね。これまで私のことを応援して下さるのは音楽好きの方が多かったと思いますが、ドライバーさんや、ライダーさん、さらに農業をされる方など、幅広い方からもフォローされるようになりました。すべてを拝見できているわけではありませんが、自動販売機がどんな方に使われているのか、その方々の生活も少し見えるような気がしました。山道をトラックやバイク、自転車などで走っていて、仕事や趣味の休憩の時に自動販売機で飲み物を買ったのかなとか、ワクワクしながら想像しています。
もちろんCMやミュージックビデオもすごく反響があって、直後から多くの方が見たよと連絡をくれましたし、帰省で東北地方に戻って来た同級生が「見たよ」と連絡をくれたりしたこともあります。今でも、他の地域から東北地区にきた友人がポスターの写真送ってくれたSNSにアップしてくださったり、連絡をくれることもあります。
中には、人気の少ない地域への出張後、暗い夜道で自動販売機の中の私(ポスター)を見つけて「安心した」という方、また、毎日挨拶しています!と日課にされている方もいらっしゃるようです。CMやポスターによって多くの方に知っていただけた感謝の気持ちとともに、私も地域のみなさんの生活を応援しているような気持ちになり、なんだか嬉しい気持ちでいます。
Q.当社を応援してくれているポイント、共感できる部分などはございますか?
まずは、赤いピカピカの「with DRINK」自動販売機!(会社を知る前から、なんだかおもしろい自動販売機だなと思っていました。笑)そして、性能の高い日本の自動販売機であることそのもの。海外では冷たい・温かい飲み物が自動販売機でどこでも買えるということはまずありませんでした。誰でもいつでも、安心して飲み物を買えるだけでもすごいなと思いますが、きれいで品揃えが豊富な点も素晴らしいです。特にサンベンディング東北さんの赤い自動販売機はたとえ暗い道を歩いていてもパッと目につきますし「with DRINK」のポップなロゴからは元気がもらえます。出会った当初でいうと、物価が高くなる中でも「ワンコインで飲み物が買える」商品もあり品揃えも魅力的でした。その後、「おでん缶」や「自販機神社」といった楽しくて新しい商品や場所の登場、様々なプレゼントが当たるキャンペーンもいいなと思っています。また、美術や音楽など、芸術や文化を応援しようという企業の姿勢も音楽家としてとても嬉しく感じます。
余談ですが、テーマ曲「THE VENDING MACHINE – with DRINK music」を制作する際、実際に会社の倉庫やルートの見学をして、自動販売機の中身や仕組みも教えていただける機会がありました。ずらっと並んだ箱やきれいに掃除された赤い自動販売機を見て、また、社員さん一人一人が工夫して1つ1つの自動販売機を作っていることを知って、自動販売機の面白さや奥深さを垣間見ることができた気がしました。ポップで溌剌とした赤い自動販売機、いつでもほっと一息できることへの嬉しさ、自動販売機を利用する方々の生活、機械でありながらも人のあたたかさが感じられる・・・などなどイメージも膨らみ、楽しく作曲活動をさせていただきました。
大人から子供まで地域の方々から愛されるサン・ベンディング東北さんと共に、私も音楽を通して(ポスターも!)地域を明るく応援していくことが少しでもできていれば大変嬉しいです。これまでもサンベンディング東北さんは様々なことに挑戦、開拓されてきて、私も頑張ろうと思えますし、これからの自動販売機がどうなっていくのか、どんな楽しいこと、おもしろいことが起こっていくのか楽しみにしています。
<プロフィール>
秩父英里
作曲家・鍵盤演奏者。仙台二高、東北大学を卒業後、転機を迎えてアメリカ・ボストンの名門バークリー音楽大学に入学。ジャズ作曲科と映像音楽科を主専攻、ゲーム音楽家を副専攻して首席で卒業。海外の作曲コンテストにおいても数々の賞を受賞。幼少期から活発な子で、9歳からエレクトーンを習い、中学時代に曲のアレンジに興味を持ち、高校時代はドラムも演奏。大学では心理学を学び大学院進学もしたが、音楽の道へ転向。ずっと音楽が身近にあった。「ジャンルにこだわらず自分のカラーを出して作品を作り続けたい」と話す素敵な笑顔と音楽で、2021年より「with DRINK」のCMやポスターを彩っている。